共鳴り
レイコさんとの最初の3日ほどは、俺もそんなん受け入れられなくて無理や、無理やとばかり繰り返して。


だから必死で「そんなん出来ん!」って言ったけど、現れた国光さんに殴られて、結局彼女の言った通り、俺にNOなんかなかったんや。


4日目から、ホンマに色んな事を体で教えられた。


それって調教に近くて、セックスばっか半ば強制のようにさせられててん。


その合間合間で、レイコさんは教えてくれる。




何を言ったら女が喜ぶか。
何を言ったら女がハマるか。


どういう仕草で、
どういう態度で。



それこそ
視線の流し方ひとつまで教え込まれた。





どこを触って、どんな腰の使い方をして。


俺だってぶっちゃけ色んな子とエッチしてきたし、下手やとか言われたことなかったけど、でもそんなの比やない。


言葉巧みに女から金を絞り取る術を教えられてん。


気持ち良いとか気持ち悪いとかじゃなかったし、無理って言葉すらなかった。


出来ないんやなくてやる、無理でもそれを得ること以外、俺の生かされる理由がなかってん。


言葉もセックスも、全ては金に繋がる武器。


俺の人生、これほど嬉しくないセックスってなかった。






清人が心配やった。

とにかく心配やった。



後から聞いた話、その頃アイツ、頭に銃口向けられてたんやて。


本物の、重たくて冷たい感触の中で、アイツは何を考えてたんやろう。

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