7デイズリピーター
「やっぱりお前の作る弁当は最高だな!どうしたらこんなに美味く作れるんだ?」



ぎっちりに詰まった弁当箱は空になり、満足した結太が座りながら伸びをする。



中学の時にイタズラで彼女の卵焼きをつまんで以来、彼女の料理の腕の高さを知った。



卵焼きだけでなく手作りなら全て美味しいが結太は卵焼きしか食べない。それだけ彼にとって衝撃的だった。



「ふふふ。何だと思う?」



希美は嬉しそうにじらす。作ったものに対して反応が大きければ嬉しい。それが誉め言葉なら尚嬉しい。



「材料はみんな市販ものだろ?じゃあなんだ?――駄目だ!分からん!」



結太が両手を挙げて降参した。



「正解は愛情。私の愛情が詰まった料理だから」



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