魔神戦記 the MOVIE 2!
 
(ファルキュリア!)

二者の間の時が止まったように感じられた。


蜂姫の心に語りかけられる声。

「ディノウン!?
深界の外から見ているの?」

突然のディノウンの声に、思わず語りかける蜂姫。

(深界へ旅立つ前、君が危機に陥った時に発動する術を施しておきました。
妖神の鎧の使用を許可します。
使って下さい)

「あっ…」

消えかかるディノウンの声を追いかけようと、身を乗り出す蜂姫の身体を温かな光が包み…


パーン!


光が弾けると同時に、止まったと感じていた時間も動き出した。

「!?
貴様、その容姿は!」

蜂姫が身に纏うのは、紛れも無く妖神ディノウンの漆黒の鎧!

しかしデザインが微妙に変わっている…


騎士風の兜は無く、それに付随していたスリットの入ったバイザーがカチューシャ状に。

腹部の装甲はオミットされて下半身の装甲も簡略化、ビキニアーマーのようだ。

腕と脚は下腕と膝下のみに鎧を装着、黒い装甲は上腕と太ももの白い肌を一際輝かせている。

裏地が赤、表は黒いマントと美しい銀髪を靡かせて大鎌を携える美少女。


「今回限定!
仮免妖神ファルキュリア!
ご期待通りに只今参上!」

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