18歳の女王様~うちらの選んだ道~
ケータイが鳴る。




〔着信 ハルカ〕




「あっ、ハルカだ!!」




私は急いで電話にでた。






「もしもしハルカ。。??」





「実花!すごい怖かった!!今、タクシーに乗ったの!」




裕ちゃんから逃げた恐怖でハルカは震えていた。





「よかったぁ~!!じゃあ私今から千葉の方に向かうよ!」





いつ裕ちゃんに見つかるかわからないから。





「ううん。。もうこのままタクシーで家に帰る!どっかで降りるの怖いもん。。」





確かにそうだろう。。




「わかった!今、私は綾ちゃんちに居るんだけど、ハルカどうする??」





「綾ちゃんちに私も行く!!」





「うんじゃあ待ってる!!もうタクシー乗ったんだから安心して大丈夫だからね」





「う、うん。。」




そしてハルカとの電話を切った。





「ごめん!ハルカを綾ちゃんちに呼んだ!!」




私は綾ちゃんに言った。




「うん全然おっけい!!ただ、ヤスにはハルカの居場所は言わない方がいいと思う。。」





「えっ。。何で??」





「一応。。裕ちゃんの友達だから」




綾ちゃんは申し訳なさそうな顔で私を見た。





「ヤスが裕ちゃんに教えちゃうってこと??」




「うん、全然ありえると思う。。」




「そっかぁ。。」




私はその現実がちょっと悲しかった。。




綾ちゃんに言われたからじゃない。。




絶対に大丈夫!!と言い返せなかったことに。。
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