18歳の女王様~うちらの選んだ道~
するとタイミング良くヤスから電話が来た。




〔着信 ヤス〕




「はい。。もしもし??」




「実花??どうだった??」




「えっ、何が?」





「いや、ハルカちゃんを逃がすって言ってたから!!」




「あーうん、もう逃がしたよ。。」




「マジで?じゃあ今頃、裕は探してるのかなぁ??」





「うんわかんないけど。。」





「なんか俺は余計、これで裕を怒らしちゃったと思うなぁ」




意外だったヤスの言葉。




あんな裕ちゃんと一緒に居るハルカを、見てみぬふりなんて私にはできなかったのに。。





「どうしてそんな風に思うの?今の裕ちゃんは頭がおかしいんだよ??」




私はちょっと反発した。




「うん、今裕が頭おかしくなってるのはわかるよ。けどさぁ、ハルカちゃんが何も言わずに逃げたなんて思ったら。。もう怒りしか出てこない気もするんだよ!」





「そんなの。。全部裕ちゃんが悪いんじゃん!!」




「そうだけど。。ちゃんと話合えばよかった部分もあると思う!!」




「話し合い??そんなの無理に決まってるじゃん!!裕ちゃんには家族が居るんだよ?それなのに。。どうするって言うのよ!!」





「だけど。。。裕にも言いたい事とか伝えたいこととかあったと思うんだ!!」





「でも。。結局傷ついたのはハルカだもん」




「うん。。けど裕だってハルカちゃんのこと好きだからこそ悩んで考えてたと思う






「ふーん。。もういいよ!!」




私は冷たく言った。














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