国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
実は、この作品、当初は哀しい結末になる予定でした。
マルスが死んだあと、レアはひっそりと子供を育てる、みたいな。
女は、いつの時代も男のせいで、辛い思いをするのよね~的な。
なので、本編で言うと、「Ⅹ:妻として」あたりで終わってたんです。
一晩過ごした後、レアの意識を失わせて、ロカが脱出させる。
王は、袋叩きにあい最後はわからない(涙)・・って感じで。
でもね、途中でちょっといろいろあって、考え直しました。
テーマは、「努力は報われるか?(一部の人のみ報われて、大勢は報われない)」から、
「努力は、人を裏切らない」に変更。
というのも、現実の世界って、努力がむなしくなること多くないですか?
え?私だけですか?
そりゃね、自分で、こんなに頑張ってます!
って主張すればいいのかもしれないけど、それもなんか、格好悪い。
だけど、誰かに気づいてほしいわけなんです。
私、頑張ってるんだよ、って。
だから、せめて物語の中だけでも、努力が実を結ぶってことを、体感したいなって。
んで、結局ハッピーエンドになりました。
しかも、調子に乗って脇役たちにまで、幸せを大盤振る舞いしちゃいました(笑)。