魔女と魔獣
ママが靴下を上げた。


「鈍感?」

あ、よくママ言ってた。

「この人の欠点は鈍感なとこ。
空気が全く読めないとこ。」


「そういえばそういう感じする。」


「そ~~でしょ!!」
ママの鼻の穴が広がった。


この人たち
いったいどんな接点から
私の親になったんだろ~


子供からみても
ママのほうが
パパにイライラしながらも
惚れてるって感じ。




「もしかして
美雪って・・・
柴田くんが気になってるの?」


ママは一瞬動きがとまった。


「いや~~~!!
ちょっといくらまにょでも
それは許されないわ~」


明らかに動揺している。


私はにやっと笑った。
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