魔女と魔獣

楽しくて仕方がない。

私はいつもと
違うマジュにまた恋をする。


「マジュ…愛してる。」

観覧車の中で何度も言う。


「おまえって恥ずかしくねーの？」


「恥ずかしい？
後悔したくないの。
好きなものは好きって言いたい。
ずっと後悔してきたから…」


「後悔？」


「いいの。
今はマジュがいればいい。
マジュだけが好きだもん。」



「本当に？」


「うん？今日のマジュちょっと変だよ。
ずっとここにいたい。
マジュといたい……」
気持ちに嘘はなかった。


マジュの頬にキスをした。


でもいつか帰らなければいけない。


下のパパとママを見た。
将来二人は
死ぬほど心配することだろう。

翔に会いたい…


桃子になると
混乱する。


マジュの記憶がなおれば
きっとマジュも混乱する。


このまま納品しないように
マリリンにお願いしよう


そう思った。