魔女と魔獣

卑怯な手口

「よりによって
息子だなんて・・・・」


「お互いに悪い話では
ないですよね。
ようするに別れさせたい
親としてはそれだけですわ。」


「どういう意味ですか?」
私はカーッとした。


「息子にこの事業を任せる。
真重が親の思うように
留学をしてくれれば
今この計画は無。
あの土地は駐車場にでも
しようか?」

真重に向かって
聞いた。


「おたくにとっては
いい話でしょ?
考えておいてくれ。」


おっさんは私を振り返った。


「おばあちゃんも
ふさぎこんでいるから
力になってやってください。」

卑怯な笑いをして
真重の肩を押して店の
外に押し出した。


「マサ代!!
塩!!塩もってきて!!」


母が叫んだ。
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