魔女と魔獣
「なんかひどいことしたんだね。」


「あなたの記憶に残ってるのは
時間の問題だけど
死を見てほしかったの。
だから現代に戻っても
記憶の隅に覚えていて……
命の大切さを……」

マリリンの言葉に
大きく何度もうなづいた。


「マジュは?」


「マジュ・・・・」



霊安室だった。


そこに元哉が現れた。


「こら、クソ魔獣!!
てめーなんで連れて行ったんだ?
天国でも幸せにできるのか?
そこまで束縛するのか?
俺、好きだったんだぞ・・・・」


元哉の目からポロポロ涙が流れた。



「絶対、天国であいつ幸せにしろよ。」


「元哉……」
香利が入ってきた。


「ここでは私が元哉を
幸せにするからね。」


そう言って
元哉を優しく抱きしめた。


「元哉は甘えっ子だから
私がいないとだめなんだもんね。」


 幸せにね・・・・
 そして翔を産んでください…
 未来の二人はとても
 仲良しだよ。
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