ワケありな三人
「あたしは、金に対する嗅覚。これだけは誰にも負けない。」





由佳は自信満々だ。





「僕は、分析力。1分も話せば、その人のことが大体わかります。太田君は?」




オレに特技がないことくらい、1分を遥かに越える時間を共有したお前ならわかってるだろ?





だから、ふるな。





「オレはそうだな…。」





「ないの?」





由佳がしびれをきらし尋ねる。





「太田君は優しい。優しさが特技です。」





ナイスフォロー右田。





ただ…気持ち悪いよお前。
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