LOVER OF LIE〜消セナイ想イ

真実



あれ?

ここ………?


真っ白な天井に目をしばたかせる。


……ああ、あたし保健室にいたんだっけ。


ぐっすり眠ったと思ったのに

時計を見るとあれからまだ一時間しか経っていなかった。


「んー…」


腫れた足を動かすとさっきより痛みは治まっていた。


大丈夫かな。


「先生…」

あたしはカーテンを開けて先生に話しかけた。


「もう起きたの?
足は痛む?」


「痛みはほとんどないです。
あたし今から戻ります。
ベットありがとうございました」


「終わるまで休んでたら?」


先生が心配そうな顔で言った。


「でも…」


いつまでも休んでられないし。


「ねぇ。思い出したんだけど、相沢さん前にびしょ濡れでタオル借りに来たでしょ?」


「あ…
あの時はすみませんでした」

あたしは慌てて頭を下げた。


あの時、タオルを返しに行ったら先生は居なくて。

あたしはお礼も言ってない。


あー…まただ。




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