澄んだ瞳に




「お兄ちゃんの気持ちは、わかるよ。でもね、智香はそんな子じゃないよ。」


前の彼女と比べて、そんな子じゃないと言った。




「智香はね、自分がお兄ちゃんの傍にいたいって、思う子なんだよ。」



「何かを求める子じゃ、ないよ。」



お兄ちゃんは、何かを思い出したようだった。


そして、私に、話してくれたのだった。



お兄ちゃんが、彼女はいないと言った時

お兄ちゃんの事を、好きになってもいいですか?

と、聞いてきたこと。


お兄ちゃんが、彼女になって欲しいと告げた時に


私を彼女にしてください。と、言ったこと。



すると、お兄ちゃんは、


「ほんとは怖かったのかもしんねぇ……。智香ちゃんが、俺の元から去って行くんじゃねぇかって……。」


一口ビールを飲み


「俺が、逃げてただけかもしんねぇな……。お前に言われて、気が付いた。」

と、言った。



「ありがとなっ、澪。」



「どういたしまして…。」


「たまには、良いこと言うんだな……。」



最後の一言は、余分だと思いますが………。




お兄ちゃん、頑張れ!!






楽しい2日間は終わった。





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