澄んだ瞳に

奪いに来る彼




――1時


ピンポーン


来た!


きっと、淳だ!



私は、リビングに設置してある、モニターフォンで、淳の姿を確認する。


そして応答する。


「ハイ!」


『矢崎です。』


「すぐに開けます。」


私は、急いでリビングを出て、玄関まで行くと、すぐにドアを開けた。



「いらっしゃい、淳。」



「あ〜。」



「あがって……。」



私は先にあがって、淳にスリッパを出した。



淳は、靴を脱ぎ、スリッパに履き替えた。



「お邪魔します。」


すると、お兄ちゃんも出迎えてくれていた。


「いよいよだな…淳。」


お兄ちゃんが言った。



「……あ〜。」



「頑張れよっ!」



「あ〜………。」



「中、入れよっ。」



お兄ちゃんと淳、その後に私が続いて、リビングに入った。




中で、パパとママが出迎える。



「よく来たね、淳君。」



「お邪魔します。今日はお休みのところ、無理を言ってすみません。」


と、淳が言った。



すると


「堅苦しい挨拶は、抜きだよ。淳君なら、いつでも大歓迎だよ。」


と、パパが言った。



そして


「そうよ。何の御構いも出来ないけど、ゆっくりして行ってちょうだいね。」


と、ママが言った。



「お茶でも、入れるわね」

と、ママが言うと



「お茶じゃなく、酒の用意をしてくれないか……」


と、パパが言った。



「……そうね。気付かなくて、ごめんなさいね。パパも楽しみにしてたのにね、私ったら………。」


と、ママがソファーから、立ち上がろうとした時



「その前に、お話がありますので、聞いていただけないでしょうか?」


と、淳が言った。



あ〜いよいよなんだ……



また、緊張してきたよ……





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