澄んだ瞳に

初めての体験




ホテルに到着した私たちは、車を駐車場に止め、荷物を手に持ち、ロビーを抜けフロントへ向かった。



淳とお兄ちゃんが、チェックインの手続きをしている間、私と智香は、ロビーに設置してあるソファーに座って待っていた。



リゾートホテルらしく、観葉植物があちらこちらに置かれていて、空調以外に天井では、ファンが回っている。全面ガラス張りの向こうに目をやると、中庭にはプールがあった。




「澪、ごめんね…私、いつの間にか寝てしまって…」
と、智香が私に謝ってきた


「ううん…智香もお兄ちゃんも、凄く気持ち良さそうに寝ていたよ…」


二人が抱き合うようにして寝ていたのを思い出す…


私が智香に言うと、智香は少し頬を赤らめて照れていた……




淳たちが、私たちのところにやって来た……


「部屋行くぞ…」

と、淳が言った。



「まだ、11時前なのに、大丈夫なんですか?」

と、智香が聞いた。


普通、チェックインと言えば、15時〜のところが、ほとんどだからだ。



すると、お兄ちゃんが言った。


「淳とこの系列だから、特別待遇ってわけ…」


矢崎グループの配下のホテルだという意味だった。



淳が私の鞄を持ち、お兄ちゃんが智香の鞄を持つと、エレベーターホールへと、歩き出した。


私と智香はソファーから立ち上がって、淳たちの後ろを着いて歩いた。






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