澄んだ瞳に

強引なお誘い





終業式から3日経った。




昨日の夜、智香からメールがあり、映画に行くことになった……




身支度を整え、待ち合わせをした、最寄り駅に……




「あ〜〜〜10時に待ち合わせしたのに、遅刻だぁ〜〜〜」




既に、時計の針は10時10分




駅までは、走っても10分かかる。




「また、智香に怒られるよ〜……」



澪は遅刻の常習犯だからねって……




「ママ〜 いってきま〜す。」




「気をつけてね……」




「ハーイ!」




急いで、靴を履き、ドアを開け、駅までダッシュだぁ〜。




全力疾走で走っても、運動音痴の私……

走るのも、苦手。




「急がなくっちゃ〜」




ハァ、ハァ……

ハァ、ハァ、ハァ……




一心不乱に走った。




ハァ、ハァ………

ハァ、ハァ、ハァ………




「智香〜 遅くなって、ごめ〜ん。」


改札口の前で立っている、智香の姿を見つけ、走りながら、智香に言った。




「も〜ぉ、遅いよ!もう、25分だよ!遅刻の常習犯! 今日のポップコーンは澪のおごりだかんね!」




ハァ、ハァ、ハァ、…

「ほんと、ごめんっ。目覚まし、ちゃんとかけて起きたんだけど……。」




「はい、はい。ちゃんと起きたけど、身支度が遅いんだよね〜? 澪は……」




「次の電車に乗らないと、11時15分のが見られなくなるよ。」




「ほんと、ごめんね。じゃ、行こうか〜。」




改札を通り、ホームへと急ぐ……


―――1番線に電車が参ります。危険ですから、黄色い線まで、お下がりください―――


アナウンスが流れると、ゆっくりと電車がホームへ入ってきた。


私たちは、電車に乗り込みシート座席に座った。


電車が発車した……





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