澄んだ瞳に
第二章

告げられる思い




―約束の日曜日―


緊張で、なかなか寝付けず夜中に、何度も目が覚め、ほとんど眠れなかった。


朝を迎えた。


時計を見ると、7時15分


10時に駅だから、支度するには、まだ早いよね?
もう少し、寝転がっていよう。



いつの間にか眠ってしまっていた。



時計の針は、9時を差していた。



嘘でしょ?

ヤバイよ〜。



ベッドから飛び起き、慌てて身支度を始める。



服は………、

これでいいよね。



黒のワンピース


矢崎さんに合わせるつもりで、少し大人びた服を選んだ。


着替えが終わると、急いで洗面所に行き、顔を洗い、髪の毛を整える。



「ママ、おはよう!」と
言いながら、キッチンに行くと、ママがサンドイッチを作って、テーブルに置いてくれていた。



「おはよう、澪」



「いただきま〜す。」



「澪、ミルクティでいい?」



「うん。」



ママが、アイスミルクティを入れてくれた。



「澪、今日も智香ちゃんと出かけるの?」



ママには、出かけるとしか言ってなかった。



サンドイッチが喉に詰まりそうになり、慌てて、ミルクティで流した。



ママ、ごめんね。

疚しいことじゃないけど、矢崎さんに逢うとは、言えず、ママには嘘を付く形になってしまった。



「う、うん、そうだよ。」


嘘を付いた。



ママが洗い物をしていたので、ちょうど私に背中を向けていた。



よかった。

嘘付いたから、私きっと顔に出てるよね。



「そう。帰りは…?」



「わかんない。途中で連絡入れるようにするよ。」



矢崎さんに、付き合えと言われただけだったので、私自身、今日一日どう過ごすのか、わからなかった。



「そうしてちょうだい。」


カウンターの上の時計を見ると、9時40分



急がなくっちゃ…



残りのサンドイッチを急いで食べた。





< 62 / 277 >

この作品をシェア

pagetop