LOVE IDIOT
「ちょっと待って・・・」

私はさっきいれたお茶をすする。

「あ、分かった」

「えっ?!」

前に乗り出す私、涼は。





「宮比と一緒に寝たか『った』、とか?」





ニヤりと笑う涼、私は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
な、なに考えてんのさっ!!

「ど、ドS!!!(泣)」

「女の子が照れるのは可愛いからね」

「(た、たらしだ絶対・・・!)」


 * * * 


スー・・・スー・・・


「・・・」

広い部屋に響く涼の寝る音。
私は隣でスヤスヤと寝ている涼の顔を見つめていた。

普通にしてたらカッコイイのに、もったいないなぁ。

「(超寝てるし・・・)」

ふと涼の髪に触れてみる。
するりと私の手から流れ落ちていく、いつも通りサラサラしていた。

「(どのシャンプー使ってんだろう)」

顔にかかっていた髪を耳にかけてあげる。
一瞬だけ、肌に指があたった。

・・・柔らかい。

「・・・」

なんか、よく見ると唇も柔らかそう。
男の子なのにありえないって思うほどプルンとしていて、赤い。
口紅でも塗っているのか?

あ、ありえないありえない。

「(まつげ長いなぁ・・・)」

鼻も高いし、すらっとした顔立ち。
純日本人だとはあまり見えない、別に外国人に見えるわけでもないんだけど。

「・・・いいなぁ」

・・・駄目、なんかおかしいさっきから。
私はふと携帯を見た。

「(八時)」

いつもこれぐらいの時間に寝てるからなぁ。
あ、明日は剣道の朝練だったっけ。
めんどくさい・・・

いや、てかまだ涼の熱下がってないから良いんだ。

「(ラッキー♪)」

でも、上まぶたがどうしても重い。



私は無意識の内に、寝てしまった。



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