LOVE IDIOT
「(なっ・・・)」

あまりにも怖すぎて。
私はかたくなに目をつぶった。

・・・いや、つぶるな!!

「うるさいっ!!!」



パシッ!



「なっ!?」

津田が私めがげて引っ叩こうとした手を、掴んだ。
今こそ剣道部の実力を見せる時だ!!

「宮比ちゃ―――――」





「おらぁっ!!」





ドンッ!!


「うっ・・・(気絶)」

「・・・」

私は襲いかかる津田を背負い投げした。

思っていたよりも津田は軽かったので簡単に投げれた。
まぁ、そのせいで津田のメガネが割れちゃったけど。

「・・・」

もしかして、私意外と強くなってる?(え、そうかな?そうだよね?)

背負い投げって・・・
あっ、ていうか剣道関係ないじゃん!!(気付くの遅い)

「み、宮比ちゃん今の・・・」

「あ、ゴメンなさい・・・?」

「いや、ていうか・・・な、投げた?(いや、目の錯覚か?)」

京さんは口をポカンとして私を見つめていた。
その顔はどうかと思いますよ京さん。

「(ていうか投げて良かったんですよね?)」

私は津田のメガネを拾った。
あーあーあーあー、レンズ完璧取れちゃってるよ。

フレームだけじゃん、指とか通せるし。
お笑い芸人みたいだなぁ・・・

やっぱりメガネ、弁償?

「ねー京さん、これってどうしま―――――」




ガラッ!!




「どうした!?!?」

「(え?)」

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