転んだら死神が微笑んだ
ミキ「へぇ〜。あ!みんな兄弟とかいるの?ウチは一人っ子だからさ、兄弟とかうらやましい〜って思う。」

かなえ「ミキは何もわかってないよ〜。兄弟とかいてもウザいだけだって。」

かなえが、何かを追い払うように手を振っている。

ミキ「え〜、かなえの弟カワイイじゃん!」

かなえ「あんな生意気なの、いらないしっ!」

寿明「かなえちゃんって弟いるんだ!どおりで大人っぽいと思った〜。」

かなえ「そう?」

寿明「俺も弟みたいに扱ってよ。頭ナデナデしてもらお〜かな〜?」

前に突き出た髪の毛をくしゃっとして、かなえが払いのけて言う。

かなえ「え〜ヤッダ〜!やるなら、いちごちゃんのほうがいい〜!いちごちゃんみたいな弟だったらいいのに〜。」

いちご「…。うっ…。」

いちごちゃんの頭に寿明君の手が乗っかる。

寿明「ダメダメ〜。ここは俺の特等席なんだから。」

かなえ「え〜、ずる〜い!」

目をつぶって、嫌そうにしているいちごちゃん。

もうすでに、抵抗しようとかいう気はないらしい。

かなえ「いちごちゃんは、兄弟いるの?」

いちご「あ〜、この前妹が生まれたんだ〜。」

貴志「え?そうなの?聞いてねぇけど。」

いちご「うん。まだ、生まれたばっかだったから、言いそびれちゃった。」

貴志「ふ〜ん。」

かなえ「今度はホントに女の子だったの?」

いちご「も、もちろんだよ〜。僕の二の舞にならないように、ちゃんと散々確かめたから。」

ミキ「やだっ。やらしい〜。」

寿明「や〜らしっ!」

バシッ

いちご「いてっ!やめてよ〜。」

貴志「じゃあ、大切にしてやんないとな。」

ミキ「いちごちゃんの妹だから、相当かわいいよね?」

わたしは勝手に頭の中で、いちごちゃんの顔を幼くして、妹の顔を作っていた。その想像はあまりにも簡単すぎた。
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