転んだら死神が微笑んだ
第5羽:愛する。ということ
あかり「ここも全然変わんないよね〜。」

お父さん「ああ、なんたって田舎だからな。都市みたいに、いろんなものがつぎつぎに建ったりはしないさ。」

わたしとお父さんは、電車に乗っていた。

車両の少ない、ちょっと古い電車だ。

この電車は山道を走っていて、見える景色は緑色が多く、建物は民家がぽつぽつと見える程度だ。


プシューッ

電車のドアが開いて、わたしたちはそこで降りた。

古いホームに、改札は駅員さんが一人、つぎつぎと通る人たちから切符を受けとっていた。

駅員「はい。どーも。」

あかり「はい。」

駅員「はい。どーも。」


お父さんが、切符を渡したのを見て、わたしは声をかけた。

あかり「はやく行こう。」

お父さん「ああ。ちょっと、待ってくれよ。俺もそう若くはないんだ。」

あかり「何言ってんのよ。日頃から運動してないから、体がどんどんたるんできてるんでしょ?」

お父さん「親にひどいこと言うな〜あ、あかりは。」
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