転んだら死神が微笑んだ
あかり「キスで幸せになんかならないよ。」

貴志「違うよ。これから幸せにしたいんだ。誓いみたいなもん。」

あかり「え?!な、何言ってんの?」

胸が変な脈を大きく打った。

コイツはあの時から、変なことばっか言って。

貴志「お…お、お、お、違うからな!そういう意味じゃないぞ。」

あかり「な、何がよ?!」

貴志「お前の世界を変えてやるって言ったろ?どうせなら幸せなほうがいいじゃねぇか…。」

あかり「あ、ありがと。」





今日は長いこと、タカシと一緒だった。


ずっとタカシを感じていた。


いろんな場所にタカシのぬくもりが残っている…。


いちごちゃんのあの言葉がひっかかる。



『よろしくね。』



それって、どういう意味なんだろ?

『なかよく』だったら、このままこれからもできるのに…。

何かが違う?

もしかして、これって友情とかじゃないのかな。


もしかして…。


ドクン

ドクン ドクン …


なんだか苦しい。

でも、続いてほしいと思うこの感じ。



いつか見たあの本に、似たような記述がしてあった。

なんて書いてあっただろう?

あの時は、すでにページをめくってた。


なんて書いてあっただろう?


どこにしまい込んだっけ…?


なんて書いてあっただろう?


過去を振り返ってる…。





ベットの上で本をめくる。

『これが『恋』なんだ…』

主人公の女の子がつぶやいている。


わたしは初めて『恋』というものを知った。




   … to be continued
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