雨のち晴れ

「なぁ、嘉穂…」


おもむろにアズが私に声をかけた。


「ん?何?」

と言いながら後ろを振り向くとすぐそこにアズが立っていた。


少し近づくと急に腕を掴まれて引き寄せられた。


「え?どーしたの?」

私は驚いてアズの方を向くとアズは手を離して

「充電完了!」

と言ってニコッと笑った。


びっくりしたぁ…
何故に充電?
つか私…凄くドキドキしてる…
何この気持ち…



それから数分後、ヒイロとリュウジがやって来た。



「なぁなぁ、来週の日曜日に夏祭りがあるらしいんだけど四人でいかねぇ?」


リュウジがチラシを真ん中に広げて楽しそうに話している。


そう実はもう季節は7月下旬!


ん?何故学校にいるか?そんなの補習に決まっているではないですか!

まぁヒイロは補習じゃなくて大学受験の為の夏期講習だけど…



来週の日曜日かぁ…
皆行くのかなぁ?


「俺はいいよ?予定無いしー」


「俺もいいで!用事はあるけど…夏祭りって夜やろ?」


三人とも行くらしい。やっぱ此処は行くべきだよね!
ていうか行きたい!

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