先輩彼氏☆後輩彼女
『せ、先輩!!!?』
双葉の上に乗る男。
あたしは助けようと
二人に近づこうとした。
でも・・・
ガバッ
誰かがあたしを
抱きしめるような態勢で
動きを止められた。
そして口を押さえられ・・・
『シッ・・・
春輝の邪魔しないでくれる?』
それは・・・
のちのち窓羽先輩の親友で
あると知る、小沢幸哉先輩であった。
(春輝の邪魔??)
とにかくあたしは小沢先輩の
言うことを聞くしかなかった。
『・・・なぁ、マジで・・・
言ってんの?って、聞いて
んの!!』
『えっ・・・・・だから・・・
すみません・・・。』
双葉の声が震えている。
助けなくちゃ!!
すぐにそう思った。
だけど、助けられない。
知らない男の人に捕まっているから。
『謝れとは言ってない。
マジかって、聞いてんの。』
『マジって・・・・そんな
つもりで言ったんじゃ・・・
ない・・・・です・・・。』
今にも泣きそうな双葉。
あたしは抵抗する。
『暴れんじゃねぇよ』
後で知った小沢先輩の性格。
今の台詞じゃ本当に同一人物?
って、なる。
『じゃぁ、答えろ。
俺のこと・・・・・・
気になる??』