ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~

事情

「カイトさんっ!」


花音がカイトの車に駆け寄ろうとした時、助手席から小夜子が降りたのが目に入った。



「小夜子さん・・・・?」


花音の足が止まる。



カイトは自分の名前を呼ぶ声に顔を上げた。



「花音ちゃん」



花音の格好を見てカイトは驚いた。


――あんな姿でどうしたんだ!?


カイトを見て笑顔になった花音だが、その笑みはすぐに消えた。



「花音ちゃん、コートも着ないでどうしたんだ?」



自分のコートを脱ぎながら近づき花音の肩にかける。



「え?あ、あの・・・」



カイトと小夜子を見比べて戸惑った表情だ。



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