ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「小夜子、先に中へ入っていてくれないか?」


「え、ええ」


小夜子は花音にうっすら微笑みかけると「SION」の入り口に向かった。



カイトは花音の手を掴むと車に向かった。


「乗って」


今まで小夜子が座っていた助手席に花音を促す。



花音が座るのを待ってカイトは車の前を回り運転席に座った。



――小夜子さんの香り・・・。



車内に残る柔らかい香水の香りは花音の気持ちをもっと滅入らせた。



なぜ2人が一緒だったのかが気になる。



だが、それよりも突然の父親の出現に花音は頭がおかしくなりそうだった。




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