ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
「可哀想に・・・」


カイトは軽々と花音を持ち上げて自分の膝の上に移動させた。



花音はカイトの首元に顔を埋め泣いた。



「・・・どうして・・いいのか・・・わからないの・・・」


ずっと父親の存在などなかった花音。



小さい頃は自分にはいない父親が欲しかった。



我慢してあきらめた時にふいに現れた。


どう接していいのかわからない。


どんな会話をして良いのかわからない。


ママを取られたようで嫌だった。


カイトは泣く花音を黙って抱いていた。


< 322 / 498 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop