ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
外にカイトの車が停まっていた。


カイトは花音を座らせると早々に車を出した。



「カイトさん、どこへ行くの?」


走り始めた車だが、カイトはほとんど話をしない。



花音に覗き込まれてカイトは物思いに耽っていた事に気づく。



「このままどこかへ行ってしまおうか」


そう言いたかった。


だが実際は「遊園地に行こうか」だった。


「遊園地?カイトさん、遊園地が好きなの?」



意外だなと思っていたらカイトが首を横に振った。


「絶叫マシーンに乗ってストレス解消しようか」


絶叫マシーンは嫌いではない。


どっちかと言うと好きだ。


花音はにっこり頷いた。



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