ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
* * * * * *



花音はいつの間にか眠ってしまった。


目が覚めると部屋は明るく、花音は眠い目で時計を見た。



――深夜1時か・・・。カイトさん、帰ってきたかな・・・。


カイトに会いたい気持ちがどんどん膨れ上がる。



――部屋の前には行けないから、1階のエントランスで待っていようかな。


いつ帰って来るかわからないが、花音は待っていたかった。


花音はコートを着て、机の上に置いていた携帯電話を手にした。


静かに自室のドアを開けると顔を覗かせる。


家の中はシーンと静まり返っていた。


――ごめんね ママ カイトさんにどうしても会いたいの。


花音は音をたてない様に静かに玄関を出た。



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