ファースト ラブ ~女子高校生×ホストクラブ経営者~
事務所のソファーに座らされるまで掴んだ手首は離されなかった。


ソファーに座らされた瞬間に離されて花音は寂しく思ってしまった。



カイトは目の前のソファーに座り花音をじっと見た。





「こんな所へ来るなんてどうした?」


尋ねる言葉は優しかった。


「カイトさん・・・ごめんなさい」


カイトを見つめる花音の瞳は細かく揺れている。



カイトは抱きしめたくなる気持ちを無理矢理抑える。



「・・・わたし・・・フランスへ行きます・・・」


3日後・・・世間ではバレンタインデーの2月14日。


――愛を告白し両思いになれる日なのに・・・・。



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