青い絆
まだ明るい空に淡く輝く月が出ている。
チャリに乗り、一応ライトを点けた。

「裕紀」

後ろから名前を呼ばれて振り向く。
そこには学校帰りの幼なじみのリエがいた。

「どこに行くの?」
「買い物。母さんに頼まれた」
「一緒に行ってもいい?」
「あぁ」

リエが鞄と袋をチャリのカゴにいれて、後ろに跨がった。

「行くぞ」
「うん」

リエが肩を掴んだのを確認してペダルを踏んだ。
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