青い絆
夕日も落ちて街灯が点き始める。
俺達は商店街まで後少しの場所まで来ていた。
交差点の自転車用の横断歩道を渡ろうとしていた時だ。

「ちゃんと一時停止して左右確かめてよ。最近信号無視の車多いからね」
「分かってる」

チャリを止めて左右を確認する。車が来ないのを確かめてペダルをゆっくりこぎはじめる。

『キキーッ…ドンッ!』

耳に残るようなブレーキ音とボンネットに物がぶつかる音。

車のライトで目の前の地面が琥珀色になった。

綺麗だ…

と思った瞬間急に体が重くなった。
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