プライベート・スカイ
──入院して十日。



処方される薬を飲んで症状は抑えられていても、廊下にすら出られなくなった。

周りの目が怖いの。

みんなが私を犯罪者だと知ってるような気がする。私がキャバ嬢だと知ってる気がする。

私がレイプ経験者だと知ってる気がする…

治療に必要だと、先生には一応の経歴を話した。もちろんSweetPainの事以外。

だけど、私の隠したい心のキズは、先生が皆に言ってしまったんじゃないかって疑ってしまう。

カウンセリングよりも薬の処方が大好きな先生。話す度に薬が増えていくのは何故?

私を治療する気がないんでしょ?

前に通っていた所の先生は『時間が最大の薬』だと言って、投薬による治療はあまり行わなかった。

こことは方針が全然違う。

その事を言ったら
『じゃあ向こうで治療を受ければいい』と冷たく言われた。

私は答えたわ。
『じゃあ退院します』







翌日、自主退院する為に荷物を少しまとめていると
誰かがドアをノックした。

「コンコン」




「…………どうぞ…」

「レイナ…!」

「と…透…依…どうして…」


九州に居るはずの透依が、私の病室に現れた。

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