プライベート・スカイ
あたしの顔と、嫌がるレイナちゃんをジッと見て、アズマは手を離した。

「1日くらいなら平気だとは思うけど、長居すればするほど雨峰に迷惑がかかるんだからな?」

レイナちゃんは静かに頷いた。

確かに、ここを突き止められたらアズマもヤバいとは思う。

あたしだって捕まるかもしんない。

でも一晩くらい…みんな落ち着いた方がいいと思うし。

「明日迎えに来る。それまでにどうするか考えとけよ?」

「わかった…」

アズマは帽子を深くかぶり直し、家から出ていった。

「アズマ…大丈夫かなぁ?アズマだって出歩くとヤバいんだよね?」

「うん…でも気をつかってくれたんだわ」

「レイナちゃんに?」

「きっと雨峰ちゃんに・よ」

「ふぅん…」



──さて、これからどうしよう?

あたしもかなりテンパってる。

いきなり核心には触れられないし…

「そうだ!とりあえずお風呂入っておいでよ!身体も温まるし、落ち着くよ!」

「え、でも…そんな気分じゃ…」

「気分じゃなくても入ってみるの!きっとそんな気分になるから!待ってて、用意してくるね」

あたしは風呂場へ行き、熱めのお湯をバスタブに入れた。
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