プライベート・スカイ

「あぁぁぁぁ──っ！あぁぁぁぁぁ──っ！

うわぁぁぁぁぁぁ…っ!!!!」





嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ



────嘘だ…!!!!



目の前の光景を受け入れる事なんて到底できない。

何かの間違いだ！

こんなの現実じゃない！夢だ！夢なんだ！

もう少ししたら、手錠をかけられて二人が下に降りてくる場面を想像する。

こんなの違う…！

だけど眼に映るリアルで生々しい二人の身体が、現実逃避しようとしたオレを許さなかった。





その後の記憶は曖昧で、断片的にしか覚えていない。

一応、救急車が来たけど二人がすでに亡くなっていることがハッキリすると

警察は二人の周りにブルーシートで囲いを作って何かを始めた。

半狂乱になったオレは無理矢理に病院に連れていかれ眠らされた。




何日経ったか判らないけど、警察の取り調べを受けた気がする。

佳依とレイナに深く関わっていたから、ドラッグについて聞かれたような気がするけど

ろくに答えなかった気がする。

何か返事したのかな？オレ…

そもそも事情聴取とかあった？

てか、なんでオレ警察なんかに居るんだろう…

全てが夢の中みたいだった。