Sugar×Beast
「ど、どうしたの?」
返事はなく手首を掴まれたまま階段を上る。
一体、何?
「ねぇっ・・・」
「到着」
やっと神代が口を開いたかと思うとそこは
「屋上?」
あんまり来たことないな
「座れ」
「あ、はい」
なんか今日の私はやけに素直かもだ・・・
静かに腰をおろす。
朝の風が頬に当たり気持ちいい。
「屋上好きなの?」
「ん」
そーですか。
にしてもなぜに私まで屋上に来たんでしょ?
仮にも勉強会中だったんですけど・・・
「水野圭吾・・・」
神代が呟く。
「えっ圭吾が何?」