さみしいよダーリン★
あれから15分後──────・・・



「大丈夫かな?・・・変じゃないかな?最近太ったんじゃないかな?」



一人ブツブツ呟きながら、姿見と睨めっこ。



すると



ガチャッ



あれ?



ドアが開く音がした。



おかしいな・・・澄人なら、いつもチャイムを鳴らすのに。



何で先に鍵で開けたんだろう?



あたしは不思議に思いながら、姿見を元の位置に戻し、寝室の電気を消して廊下を覗く。




「歌乃!!いないのか!?歌乃?!」



何だか澄人の焦ったような声がした。



あ、電気を全部消したからあたしがいないと思ってるんだ!



玄関は電気つくし、靴を見ればすぐに気が付くと思うんだけどなぁ・・・。




まぁ、いっか。




歌乃はそのまま忍び足でリビングへ行き、澄人を待ち構えることにした。





早く来ないかなぁ?




久々のドキドキのしかけに、歌乃はとても楽しそうだったが・・・。








澄人はその真逆だった。









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