さみしいよダーリン★

澄斗SIDE〜大切な人

「なぁ、澄斗くん。」


「はい。」



リビングにお父さんと二人になり俺は緊張していた。




「あの子が、迷惑をかけていないかね?」


「え?・・・い、いいえ!!とんでもないです。」



っていうか、同棲だってはっきり言えば、俺の我儘だし・・・



「ハハハ・・・、少しリラックスしなさい。緊張していたら疲れるだろう?」


「は、はい。」



情けない。



「・・・あの子は小さい頃から極度の寂しがりやでね。だから、男には振られてばかりだったみたいだ。つい何ヵ月か前に帰ってきた時も、またか。と思ったんだが・・・」



あ、あの時歌乃は実家に帰っていたのか!



「あの時、僕の方が振られたんです。歌乃さんをどんどん好きになっていく自分を、上手くコントロール出来ず・・・・仕事に手が付かなかったんです。」



あの頃よりも、今はもっと愛しているけど。



「それで、俺は少し距離を置こうと、歌乃さんを避けたんです。そして僕は歌乃さんに振られました。」


「歌乃が振ったのか・・・・」


「はい。あの時は心臓をもぎ取られそうなぐらい辛かったです。」



本当に、あの一週間はもう味わいたくない。




心からそう思った。



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