さみしいよダーリン★
「澄人の頭の中にはHしかないの?」



あたしがニンマリ笑って言うと、澄人はウッとした顔になった。



でも、もう遅いから!



「澄人・・・・・・今のチョコの件のお仕置きね!」


「へっ?」


「1週間禁欲生活だから!!」




澄人は固まってから、ものすごい叫び声を上げた。



それからすぐに、ものすごい勢いで謝ってきたけど、あたしは撤回しなかった。



「キスもHも全部禁止!」


「だ、抱きつくのもダメ?」



泣きそうな顔の澄人。



可愛い♪



でもダメ!澄人のことだから、絶対やりたくなる。



「抱きつくのもダメ!」


「そんなこと言うんだったら、本当に浮気するぞ。」



澄人はそう言いながら、フンッと鼻をならした。



奥の手とでも思っているんだろうかね(笑)



じゃぁあたしはこうするよ。



「澄人のバカ!そんなこと言うんなら、寝室も別に」


「ごめんなさい。前言撤回します。」




それでよろしい。












その日から、澄人の禁欲生活が始まった。



澄人はちゃんとあたしの言ったことを守って過ごしている。



と思っていたのに、夜中になると、寝ているあたしを引き寄せ、抱きしめていた。



朝になると離してるんだけどね。



あたしは気付かないフリをして、されるままになっていた。



< 61 / 124 >

この作品をシェア

pagetop