学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜女子校のススメ〜
周りには誰もいなくて、ただ1人でボンヤリ下を向いた。
「大丈夫ですか?」
自分にかけられた声だと気付いたのは何秒も後になってからだった。
「……あっ、はい。大丈夫…」
顔を上げると、約3ヶ月前あっさり私を振った彼がいた。
今度は勘違いじゃない。
真っ黒な髪、
漆黒の瞳。
モノトーンを基調とした服装。
彼だ。
「莉緒?」
彼はいつものように困った笑顔を見せた。
「なんで、ここにいるの??」
泣きそうな声が出た。
情けないけど、ずっと会いたくて仕方なかった人。
別れた後もずっと想ってた。
「なんでって、バイトここから近いから」
……バイト始めたんだ。
きっとバイト先でも、もてるんだろうな。