光の先にみえるもの…
そこにいたのは女子高生くらいの子だった。
「誰?」
聞いてもそいつは何も答えない。
「誰だって聞いてんだけど…。」
もう一度聞いてみる。
「あ、えとここに住まわせてもらうことになりました
望月憂妃(ゆうひ)です。」
「…、そうお前が…。」
確か、前にお袋から聞いたような気がする。
今度、友達の親戚の子を預かってほしいって。
なんで俺なのかは分かんないし、
俺と全然関係なかったから断ったのに、
拒否権はないって有無を言わさぬ笑顔を残して
帰っていった。
預かる日が今日だったのをすっかり
忘れてた。