廃陸の旅団
リリーとマールは休憩室で少ない休憩を取っていた。

「はぁ、一日中治癒術つかいっぱなしで疲れたぁ。リリーもウェイバーなのに救護室詰めになってるしね。」

マールはオレンジジュースを飲みながらそうリリーに話し掛ける。

リリーは何だか浮かない顔で応える。

「うん……人手不足だから少しでも治癒術が使える人は怪我人の手当てにあたってるからね。」

いつもなら会話が弾んで、いつやめるのかも分からなくなるくらいなのに、会話が続かない。

「……心配だよねカムイ。」

マールの呟きに、リリーは手をグッと握り締めた。

悔しさでその手が震える。

「絶対に助けるからね……カムイ。」








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