廃陸の旅団

夜光虫さえ寝静まった真夜中に、雲の上を静かに横切る飛行体があった。

団員達のほとんどが明日の大仕事にそなえて睡眠をとっている。

そんな中で陸地で別行動をとる二人がいた。

「いつもお前にまで危険なこと付き合わせて悪いな。カムイ。」

陸地を移動しているのはジンとカムイだった。

「俺達二人がおとり役になれば一番危険が少ないんだからしょうがないさ。皆だと軍の連中に殺られちまうからな……」

二人はケルセウムにあるカムイの家で一夜を過ごすことにした。

皆が来たるその時に備え準備を着々とこなしていた。


明日、軍の総本部であるアンバー・タワーが決戦の場となる。




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