廃陸の旅団
「もう良いだろう?これで本当に最後だ。そしてこれは問いかけてはない命令だ。こっちに、軍に戻ってきなさい。」

ニーガルは剣をカムイに突き立てる。

拒絶は即、死ということをそれは示していた。

ニーガルの誘いもこれが本当に最後なのだ。

「よくそんなん甘い性格でで中将にまでなれたもんですね。」

カムイは突きつけられた刄を振りはらうと、ゆっくりと立ち上がる。


「君には失望したよ。私の師匠から受け継いだ奥義で君を葬るとしよう『トワイライト・レクイエム《黄昏の鎮魂歌》』」

ニーガルの放った白と黒の衝撃波はその軌跡の途中で混じることなく交ざり合い混沌の閃光となってカムイを直撃した。






< 192 / 583 >

この作品をシェア

pagetop