廃陸の旅団
テリアの心に光が射し込んだ頃。

ちょうど視界にも光が射し込んできた。

僅かだけど確かな光。

それは四人を暖かく照らし出す。

「僕」…見えたよ。カムイお兄ちゃんもジンおじさんもマールお姉ちゃんも。」

テリアの笑顔に思わず皆笑顔にさせられた。

純真無垢なその笑顔はどんな光よりも輝いていて、どんな名画や名曲よりも力強く心に響く。

「あのなぁテリア。オレまだ26歳だからな?おじさんはまだ早いだろ。」

ジンが哀しげな表情で言うとカムイとマールが笑った。

ジンの表情とカムイとマールの表情。

二つの表情の意味がわからなかったテリアも笑う。

そうして見えてきたアンバー・タワーの最下階。

四人が会いたかった人物は――


そこにいた。
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