廃陸の旅団

憎黒の宝珠


窮地に立たされたミルフア、ナタリア、ソニアがほぼ同時に何かを取り出す。

それは光り一つ反射させない漆黒の宝珠。

「何だそれは……?」

オスカーの問いにミルフアが不気味に微笑み答える。

「くっくっく……ただの石ころに見えているのなら滑稽だよオスカー。これは『増黒の宝珠-ブラック・スフィア-』さ。」






「ブラック・スフィア……だと!?」

世界中を飛び回り数多のスフィアを見てきたジンですら、一度も目にしたことのないスフィア。

「そうブラック・スフィア。これはエターナル・スフィアの欠片から造り出されたスフィア。」









「そのフォース含有量はレッド・スフィアの30倍を優に超える。」

ソニアの言葉に驚愕するカムイ。

「レッド・スフィアの30倍……!?そんなものを使ったら、あんた。」

カムイの頭のなかでは、クラナドがレッド・スフィアを吸収した時のことが蘇っていた。

「細胞が崩れオレの命は消えるだろう。だが……それと引き換えにオレは一瞬だけ最強の力を手にする。」

おもむろにブラック・スフィアを額にあてがうソニア。

「ああ……オレの命はアナタの為に。」

神にでも祈りを捧げるかの様に呟き、ソニアがブラック・スフィアを吸収した。





< 405 / 583 >

この作品をシェア

pagetop