廃陸の旅団
「にゃー。」
「……はて?どこぞで見たことのある猫じゃったな。」
鉱山の入り口でカムイとリリーを待つロディーの前を黒い猫が通り過ぎていった。
「……このわしがフォースを感じられなかったじゃと?あの猫はまさか!!?」
ロディーの顔が憎悪に歪む。
「あら、ロディーじゃない。何してるの?」
すると一人の少女がどこからか現れた。
ロディーはそれに気付くとゆっくりと表情を戻す。
「これはこれは。もしやアンダー・ワーム退治に行かれるのですかな?」
「そうよ。終わったらしっかり報酬もらうからね。じゃっ。」
嵐のようにロディーの前から居なくなった少女。
「あの猫は確か……軍の伝達猫キディか、あの2人まさか軍の者か?一応……『聖戦騎士団』に伝えたほうが良いかもしれんの。」