狂愛
人殺し



「アンタのせいよ!アンタが死ねばよかったのに」


何言ってんのこの女。



あんな男の代わりにあたしが死ぬ?

ありえないって…


笑わせないでよね





「この人殺し!アンタなんか地獄に堕ちればいいのよ!殺してやる!」



ちょっと、勘弁してくれる?

その手に持ってるの何?



あたしを刺す気?

あんな男の為に私の身体に傷がつくなんてありえない





「あの男が悪いんでしょ、恨むならあんたの夫を恨んでよ」




その女は私の目の前で泣き崩れ、私の目の前で自分を刺した。






あぁバカみたい

あんな男の為に死ぬなんて


赤黒い血は、その女の白い服を綺麗に染め上げた。




 
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ラブソングをキミに

総文字数/3,667

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop