メイドのお仕事

「あぁ。包み隠さずに、全部話した」


もしかして…さっきの話?



「え、え…は?全部、言っちゃったの?」

祐樹も相当焦ってるみたい。



やっぱりあの事だ。


「…葉凪、大丈夫?」

祐樹はおどおどしながら聞いてくる。



受け入れなきゃいけない事。


多分、今までの私だったら無理だったかもしれない。



「うん…ちょっと辛いけど、みんながいるから平気だよ」

だけど今は違う。みんながいる。



ちゃんと、前を向いて笑える気がするよ、お母さん!




「…やば、その顔可愛すぎ!」


え、祐樹?



「僕、限界!!」


祐樹は私に飛びついてきた。

隣には眉を細めた利琥。





「ひゃっ、…祐樹!分かった、分かったから!!」

「好きだよ!葉凪ー!!」



冗談まじりに言っていた祐樹だけど、瞳が潤んでいるのが分かったから。




「今は利琥が我慢っ!」


祐樹を、思いっ切り抱き締めてあげるんだ。


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