お大事にしてください
そこは高層ビルの前だった。それも超が付くような高層ビルだ。ここにトラブルになった会社が入っている。そのビルを見ただけで、河本は逃げ腰になっている。対して文太は臆する事もなく、威風堂々と言った感じで、どんどん進んでいった。
エレベーターの表示板がどんどん変わっていく。数字は四十五階で停まった。
「いくぞ。」
誰に言うでもなく、声をあげた。文太流の気合いの入れ方だ。
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